【コラム】印伝のエイジング(経年変化)について

【コラム】印伝のエイジング(経年変化)について


数年前からグッチやティファニー、ユナイテッドアローズ、ジブリ、ハローキティやSuicaなどとのコラボレーション商品が何かと話題になっている印伝製品。以前は専門店での展開が主流でしたが、アパレルショップや雑貨屋さんなどで目にする機会も増えてきたのではないでしょうか。
日本に古来から伝わり、漆と鹿革を用いて描かれる繊細な柄が特徴の印伝。伝統技法を用いた印伝製品はを1度は使ってみたいけど、どのぐらい長持ちするんだろう?革製品だけどエイジング(経年変化)はするのかな?という疑問を持った方のために、長らく印伝の卸・販売を行っている当店のスタッフが実際に使用している印伝のお財布でエイジング(経年変化)を比較してみました。比較してみたのは上記の画像の右から使用後3ヶ月目の印伝財布、使用後3年目の印伝財布、使用後6年目の印伝財布の計3つです。

使用後3ヶ月目の印伝財布のエイジング(経年変化)

こちらはまだ新しい、使用後3ヶ月目の甲州印伝のお財布です。特に痛んだ箇所も見られず、まだまだ真新しさを残した表情ですね。こちらの長財布の柄は「菊」。古来より日本人に親しまれてきたモチーフで、放射線状に咲く菊は太陽になぞらえ愛でられてきました。そんな菊文様は「長寿」を表す代表的な古典柄です。

使用後3年目の印伝財布のエイジング(経年変化)

こちらは使用後3年経過した印伝の長財布です。鹿革に脂が馴染み、手に吸い付くような柔らかさです。印伝部分の鹿革表面に光沢がありますね。なでてみるととっても気持ちいい手触りです。開閉部分の革もエイジングしてきているため、購入時と比較してツヤが増しています。印伝の模様部分の色あせは特段見受けられません。剥がれや目立った柄の割れもなくまだまだ愛用できそうです。この柄は「アメリカンブルー」、別名エボプルスというお花をモチーフにした印伝の柄です。アメリカンブルーの花言葉は「溢れる思い・清潔・清涼感・二人の絆」。夏に涼しげな青い花をたくさん咲かせることから、溢れる想いという花言葉がついているそうですよ。

使用後6年目の印伝財布のエイジング(経年変化)

使用開始から6年目にも関わらず、ヘタり具合が見えないのが驚きのこちら。画像ではわかりにくいのですが、手触りのなめらかさや革の柔らかさはこちらのほうが格段に上です。使用環境にもよりますが、柄の剥がれなどもありません。とっても綺麗な状態ですね。甲州印伝のindenyaさんでは印伝の修理も承っているので、万が一壊れても安心です。ちなみにこちらの「狐」柄の印伝ですが、この柄は既に廃盤となっておりますので、ご購入の際にはお気をつけください。

伝統的な技術、確かな品質、保障の充実している甲州印伝製品は、自分用にもプレゼントにもおすすめ。当店ではプレゼント用のラッピングは無料、送料も全国一律無料で発送しています。ぜひ一度当ショップを覗いてみてくださいね!